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税務調査官だって嫌われたいわけじゃない

  • 執筆者の写真: 神崎遊 |税理士・元国税調査官
    神崎遊 |税理士・元国税調査官
  • 6月8日
  • 読了時間: 3分

更新日:6月16日

税務調査官の気持ち


初めまして、こんにちは。神戸の西区で税理士をしている神崎です。今回の記事では税務職員時代に税務調査官をしていた時の想いを素直に書いていきます。


税務署の中でも最も中核となる仕事は税務調査です。特に事業をされている人は嫌だなってイメージをお持ちの方も多いかと思います。


実際に税務調査をしていた時に「よくそんな嫌われる仕事やってるね」「俺は税務署が嫌いだから」等、マイナスな言葉を浴びせられること数知れず。


僕を含めて税務職員はみな嫌われる仕事がしたいわけではないし、どちらかと言えば感謝される仕事がしたいと思っています。


ではなぜやっているか?


「国家公務員は安定した職業なのでなりました」という理由でなった税務職員が一番多いのではないでしょうか。税務職員に限らず、安定した職業には魅力があるのは事実です。


実際、税務職員ってどんな仕事なんだろうって思い、ドキドキしながら入局式を迎えているものです。僕もふわっとした知識しかありませんでしたし。


そのため、初めて調査担当になった時は「調査行くの怖い」って感じでもしょうがないのかなって思ってます。


ですので、「よくそんな仕事やってるね」と言われたら「自分でもよくやれてるな」って返答したくなります。


立場が人を作る


でも、不思議なもので新人調査官の頃は嫌々だったりしても段々「不正を見逃したら真面目な納税者がバカをみる。そんな社会にはしたくない!」と使命感に燃えてくる担当者も多いです。


それは、世の中には真面目な納税者の方が多いし調査に行って親切に対応してくれる人の方が圧倒的に多いという現場の真実を知るからだと思います。


真面目に申告している納税者程、対応も真面目。不正を行っている人ほど態度も横柄っていうのは税務署あるある話です。


調査先に臨場して初手から悪態をつかれても慣れてくると「そんな態度するやつは申告も真面目にしてないはず!絶対不正を暴いて反省させてやる!」と毅然とした態度で調査に臨める調査官になっていくのです。


もちろん表向きは低姿勢で丁寧に「お邪魔して申し訳ないです」とは言いますけど。


そして不正を把握をすることは税務調査の最大の使命。不正を把握して税務署に戻ると「よくやった!」とちょっとしたヒーロー扱いしてもらえるので、さらにやる気が出てくるものです。


多額の不正を発見したら、評価も上がるしボーナス(公務員は正式には勤勉手当)も少し上乗せがあったりするので、それも多少モチベアップになります。


とはいえ、ボーナスの少しの上乗せ以上に、評価してもらえたという事実はやはり嬉しいものです。


税務調査官って立場を与えられただけでは、すぐに使命感のある強い調査官になれるってわけではないでしょう。しかし、国税組織には熱い調査官や、静かだけど頭の冴えが尋常ではない調査官が多くいます。


そんな先輩達を見て若手が成長していき、また後輩にバトンを繋ぐというサイクルがあるから国税組織は優秀と評価されることが多いのではないでしょうか。


僕も若手職員に対する指導担当を長くやっていました。

調査技術以上に熱い気持ちをもってやってもらいたく、熱血指導していました。現職員の後輩達はきっと今ごろ成長して第一線で活躍しているはずです。


現職員のみんな頑張れ!


国税卒業した今でも、自分のアイデンティティの核は国税組織で過ごした日々です。


編集後記


最近、ネトフリで見られるようになった古畑任三郎を見てます。何度目かの視聴だけど、いつ見ても面白い。あれだけ頭が切れるのもいいけど、なにより態度のふてぶてしさが嫌いじゃない。

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